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断熱効果を体感してみた。

この連日の暑さを有効利用して 断熱材の性能を己の身をもって感じてきました。

現在建築中のお家。
ZEH住宅で 太陽光発電システム+蓄電池 です。
断熱材はグラスウールとフェノールフォームを使っています。


これは グラスウールです。

ぎゅぎゅぎゅ~~~って圧縮、棒状になっていて、袋を開けるとびっくりするぐらいに膨らんでフワッフワのフッカフカになるんです。
でもいくら もっさもさのふっかふかとは言ってもグラスウールなので触っても気持ちよくはありません。

 

この断熱材を天井や壁に隙間なく、ぎっちりみっちり填め込みます。
さらに太陽住宅総合研究所では 検査機関に検査を依頼して、
規定通りの容量でさらに密にきちんと隙間なく入れられているか、
また隙間のないように防水シートが貼られているかなど
細かく細かくチェックします。

もちろんマズイ所があれば不合格となり、やり直して再検査を受けます。

このグラスウールの断熱材は入手、扱いがしやすく、
さらに吸音性・害虫対策・断熱性に優れています。

その反面、湿気が大敵なので
写真のように防湿対策の防水シート(薄いピンク色のシート)は必須です。

 

この一見『 単なる綿じゃねえか 』とも思えてしまうような断熱材で、体感温度が全く違うんです。
通常、この段階の現場に行くと 中はムワッとした空気が充満していて、
そのムワッとした空気にブワッと汗が滲み、
不快指数が一気に跳ね上がるものです。

太陽熱が家を温めてその熱がそのまま空気を温め、温められた空地は逃げることなく室内に溜まるんです。

ところが この断熱材をいれると 太陽光の熱が家を温めても、それが室内の空気まで伝わってこないんですね。
ただ、断熱材の種類、その密度や厚さで効果の差は大きくなります。

今回、断熱効果を体感したお家は、ZEH基準のお家です。
天井などの断熱材の厚さがなんと140ミリ。14センチもあります。

お陰で、ダクト用で壁には穴がたくさん開きっぱなしで、まだあちこち室内は隙間だらけにも関わらず、温度はエアコンを切った15分後くらいの体感温度でした。

『ひんやりはしてないけど、でも別に暑くはない』

これ、建築中の家なんですよ。完成したらその効果は・・・

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これは このお家の断熱がどのくらいかを計算したものです。
数字にすると わかりやすいですね。基準値を軽くクリアしています。

このUA値というのは、断熱材の性能を表す値で、数値が小さいほど熱が逃げにくいということです。

断熱材の良し悪しは「住みやすさ」に直接影響します。
断熱性能の高い家は、夏は外気の熱が入りにくく、冬は内部の熱が外へ逃げにくいので一年を通して 温度差が少ない。

温度差が少ないということは、エアコンの効きが良いということです。
エアコンの効きが良いということは、省エネ節電、お財布への貢献度も高いですよね。

 

ただ、家全体を同じ温度にすることのデメリットがあるとしたら、

それは

冬に廊下にみかんを置いておいても 冷えない ということだけでしょう。

 

 

 

 

チョット見てみたい!という方は 現在、構造現場見学できます。

お問い合わせからご予約ください😊

 

 

 

 

今回は 断熱材についてでした。

 

今日のおまけは 11種類ある断熱材について 簡単にまとめたものです。
ご参考になりますでしょうか。

 

1.炭化コルク いわゆるワインの栓やコルクボードに使われているコルクです。アレを炭化させて固めたものです。
調湿性能・吸音効果・防虫効果に優れています。あとは接着剤不使用の商品が多いのでアレルギーが気になる方に向いています。
デメリットはコストが高いことです。
2.硬質ウレタンフォーム 工場でボード状に作られたものと、現場で吹き付けて使うものがあり、近年多いのは後者のタイプ。断熱性・耐久性・吸音効果に期待ができます。
デメリットは燃えると有毒ガスが発生したり、シロアリに弱いところです。
3.ウレタンボード 2の硬質ウレタンフォームの一種で、断熱性・結露防止効果・耐熱性・防湿性に優れています。
軽量で強靭、しかもシックハウス対策にも向いているらしいです。
4.フェノールフォーム フェノール樹脂に発泡剤と硬化剤を混ぜて作る断熱材です。
耐久性、耐水性・耐熱性に優れており、人気の高い断熱材ですが、コストが高くシロアリにも弱いところがデメリットです。
5.ポリスチレンフォーム いわゆる発泡スチロールのことです。「ビーズ法」と「押出法」の2種類があります。
耐水性・耐久性・防湿性に優れ、とても軽量です。全体ではなく一部の断熱材として使用されることが多いです。
耐熱・耐火はほかの断熱材と比べるとやや劣るようです。
6.グラスウール 木造住宅で使われる断熱材で特に一般的なのがこのグラスウール。
入手しやすく扱いやすい素材で、吸音性・害虫対策・断熱性に期待できます。
湿気を吸わないよう防湿対策は必須です。
7.ロックウール 名の通り、岩石やスラグなどの鉱物が原料です。
吸音性・害虫対策・断熱性に期待できる点はグラスウールとよく似ていますが、ややロックウールのほうが少しコストが高いです。ヨーロッパの住宅で利用されることが多いみたいです。
8.セルロースファイバー 新聞紙などの古紙、段ボール、おがくずなどが原料です。
調湿性能・吸音性・防音性・害虫対策に優れています。
ただ 非常に重量が重いことがデメリットと言えます。
9.インシュレーションボード 木材を細かく粉砕し、はっ水加工をしたボード状の断熱材です。
吸音性・調湿性能に優れていますが、ホウ酸が練りこまれておらず、シロアリに弱い点がデメリットです。
10.羊毛(ウールブレス) その名のとおり、羊の毛の断熱材です。
ナチュラルな調湿・防虫効果に期待できますが、取り扱う業者が少ないく、コストパフォーマンスが低いのがデメリットです。
11.ポリエチレンフォーム ポリエチレン樹脂に発泡剤を加えて作ります。
耐水性・吸音効果に期待でき、取り扱いやすいのですが、熱に弱いのがデメリットです。

 

 

 

 

 

 

 

たまには 知的な オマケをつけてみました(笑)